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― スタートアップ時代の不安を乗り越え、16年継続できた理由 ―
私たちケボウソフトウェアが創業したのは2009年。まだ法人設立前の段階で、私は富山県商工会連合会が主催する「創業塾」に参加していました。その中で出会った、ある不動産会社の先輩経営者に、「会社を立ち上げる時は、どんな場所に拠点を構えるべきか」と相談したのがきっかけでした。
その方は、「最初はインキュベート施設のような場所がいいよ」と教えてくれました。中でもおすすめされたのが、富山県総合情報センタービル、いわゆる「情報ビル」でした。
ただ、入居には審査があると聞いて、「自分のような立ち上げ前の企業が本当に入れるのだろうか...」という不安もあり、「本当に入れるのかな......」と不安に思いながらも、思い切って応募。結果的に無事入居が決まり、創業の第一歩をここから踏み出すことができました。
今振り返ると、この選択が、会社のスタートにおける大きな支えとなりました。
創業当初、当然ながら私たちには実績も知名度もなく、会社の信用は「ゼロ」に等しい状態でした。
そんな中、「情報ビルに入居している」という事実そのものが、自分にとってひとつの"信頼の証"のように感じられ、自信を持って営業活動に取り組むことができました。名刺に記載された住所ひとつをとっても、相手に安心感を与えられることは、創業初期の私たちにとって大きなメリットでした。
また、困ったことがあればすぐに相談できる富山県新世紀産業機構に相談できたのも、非常に心強かったです。
事業計画や経営に関すること、ちょっとした相談まで気軽に聞いていただける環境があり、「自分は一人ではない」と思えることが、精神的な支えとなりました。
こうした日々の積み重ねが、失敗を恐れずに挑戦を続けられる土台となり、気がつけば16年、今も事業を続けられていることに感謝の思いを抱いています。
私は、オフィスはただの「作業場」ではなく、その会社の印象を決定づける「顔」だと考えています。
情報ビルのオフィスは、落ち着いた環境が整っており、お客様を迎える際にも信頼感のある空間だと感じてもらえると実感しています。
また、仕事モードへの切り替えスイッチとしても、非常に重要な役割を果たしています。 この空間に足を踏み入れると自然と背筋が伸び、「さあ、今日もやるぞ」とスイッチが入る。そんな場所があることが、日々の業務のリズムや集中力を支えてくれているのです。
富山県総合情報センターは、ただの賃貸オフィスではなく、創業者や若い企業にとって「成長の舞台」となる場所です。
私たちにとってこの場所は、「ビジネスの基盤」であり、今もこれからも事業の拠点として大切にしていきたいと思っています。