事例紹介/各社成果報告

【平成22年度事例紹介】

社名:満丸株式会社

業種 処理サービス業
所在地 富山市高田527 情報ビル
URL http://www.manmaru.bz/
テーマ 中国語など多言語の情報が簡単に提供できるCMS及び翻訳サービスの構築

1 システム開発前の状況

当社は設立ばかりだが、Web制作の経験は長い。Web制作は、受託型の事業であり、安定しない。Web制作事業に関連し、なおかつ顧客の今後の成長に寄与する新しい事業の必要性を感じた。また、それによって、他社との差別化を図りたいと思った。

2 システム開発の経緯

顧客の中国語サイトを制作した際に、アクセス状況を解析すると、検索エンジンは、ほとんどGoogleだった。中国のNo.1検索エンジンである百度ではもっと検索されているはずであり、百度にヒットさせるには、どうしたらよいか調査した。調査したところ、さまざまな障壁があることがわかり、これを解決するしくみを提供できれば、顧客に喜ばれると考えた。

3 システム概要

システム名称:MTS(Manmaru Translate System, 満丸翻訳システム)
日本語を入力すると、中国語に自動翻訳され、さらにネイティブチェックとキーワードチェックを行い、情報公開するシステム。
この情報を集めた中国語サイトは、中国国内のサーバーで構築し、中国当局の許可を得ている。それによって、百度にインデックス化されるので、検索結果に表示され、各社への誘導が可能になる。そのほか、提供された情報は、各社の中国語サイト(日本にあっても可能)に埋め込むこともできる。

4 システム導入後の成果

ITフェアやいろいろな会合でチラシを配布すると、中国に興味を持っている企業が多いことがわかった。
利用者には、この情報提供サイトのアクセスが、さらに増えることを期待されている。
満丸の方向性を表す差別化商品として、成長志向の顧客獲得に役立っている。

5 今後の課題

この事業を拡大成長させるために、以下の機能も順次追加する。

(1)日本製品の中国モニター募集機能
システム利用企業から、製品・商品のモニター調査を受託し、結果をフィードバックするとともに、中国ユーザーの嗜好情報を蓄積し、参加企業にも還元していく。

(2)中国語リンク集
中国側の利用者増加を図るため、情報サイトから企業サイトまでの中国語サイトを集めたリンク集を作る。

(3)満丸本体のHPの充実
MTSの顧客となる企業像を明確にし、ネットからの誘導を図る。