１ システム開発前の状況

建設業界向けのパッケージシステムを主力として開発、販売を行ってきたが、業界の構造不況で売上が頭打ちになってきていた。新しい商品、サービスの開発が必要となっていた。

２ システム開発の経緯

ケアマネージャをしている知り合いから業務改善の相談を受けた。必要となる技術も業界も得意としてきた分野とは異なっていたが、新分野へ進出するための丁度良い規模のテーマだった。

３ システム概要

ケアマネージャが利用者のために行う施設利用予約申込をオンライン化した。申込が電子データになることで、施設側は予約入力の手間を省力化できる。また、施設の利用可能状況が自動で更新され、ケアマネージャは、施設の利用可否をオンラインで確認できるようになった。これらの機能をクラウドコンピュータ上で実装した。

４ システム導入後の成果

利用者の感触は良いが、業務上のシステム化効果がでてくるのはこれからである。 クラウドコンピュータを利用すると、自分達のような小さなベンダーでも業務改善要求を小さなサービスとして開発スタートできることがわかった。 自分達のような弱小ベンダーが規模に頼らないシステム提供手段を武器にできる意味は大きい。開発コストが問題で着手できていなかった同様の潜在需要に対応できる。

５ 今後の課題

利用者の要望に合わせた機能の拡充と、普及拡大へどのように営業展開していくかが今後の大きな課題である。