FAQ

ウイルス編

 「I LOVE YOU」。こんなタイトルの電子メールが知人から届いたら、それを開かない人の方が少ないでしょう。通称「ラブレターウイルス」は、この5月初頭に発見されて以来、すでに日本で175万台、世界では約1億台ものパソコンが感染したそうです。
 数年前ならウイルスと聞いても「対岸の火事」と簡単に考えていましたが、ウイルスが電子メールを媒介して広まるようになってからは本当に油断ができなくなりました。そこで今回はウイルスについて取り上げることにしました。


Q1.ウイルスとは何ですか。
A1.ウイルスは、その名の通りコンピュータ用に人間によって設計、作成された不正プログラムの一種です。このウイルスにコンピュータが感染した場合下記のような症状がコンピュータに現れます。

 症状

  1. 画面に異常が発生する。
  2. システムが立ち上がらない。
  3. システムの立ち上げ時に以上に時間がかかる。
  4. システムがハングアップする。
  5. ユーザーの意図しないディスクアクセスが起こる。
  6. ファイルが削除、破壊される。
  7. ディスクが破壊される。

通産省告示第429号「コンピュータウイルス対策基準」によるウイルスの定義は下記のようになっています。

 定義

      第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、自己伝染機能、潜伏機能、発病機能の一つ以上有するもの
      • 自己伝染機能 自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能。
      • 潜伏機能 発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、条件が満たされるまで症状を出さない機能。
      • 発病機能 プログラムやデータ等のファイルの破壊を行なったり、コンピュータに異常な動作をさせるなどの機能。

 代表的なウイルス

Q2.ウイルス対策として、どうしたらいいのでしょうか。
A2.ウイルス対策として、ワクチンソフトを使うのが一般的です。だた、新種のウイルスに対しては対応できない場合もあるので、知らない人からの添付メールを開いたり、怪しげな作者のフリーソフトは使わないようにしてください。また、一般にIPAが公開しているウイルス感染防止の七箇条を下記に示します。

 パソコンユーザーのためのウイルス対策七箇条

  1. 最新のワクチンソフトを活用しましょう。
  2. 万一のウイルス被害に備えるためデータのバックアップを行いましょう
  3. ウイルスの兆候を見逃さず、ウイルス感染の可能性が考えられる場合ウイルス検査を行いましょう。
  4. メールの添付ファイルはウイルス検査後開きましょう。
  5. ウイルス感染の可能性のあるファイルを扱う時は、マクロ機能の自動実行は行わないようにしましょう。
  6. 外部から持ち込まれたFD及ダウンロードしたファイルはウイルス検査後使用しましょう。
  7. コンピュータの共同利用時の管理を徹底しましょう。




Q3.ウイルスに感染してしまった場合どうすればいいですか。
A3.ワクチンソフトで駆除します。PCにインストールされていない場合は製品版や試用版をインストールします。あまりPCの知識がない方は無理をしないようにして下さい。 ウイルスに感染した場合は必ず情報処理振興事業協会(IPA)にその旨を届けてください。


Q4.ワクチンソフトとは何ですか。
A4.ワクチンソフトはウイルスを発見したり、駆除するソフトのことです。現在はあらかじめウイルス情報が入ったファイル(定義ファイル、パターンファイル等と呼ばれている)をワクチンソフトが持っており、それと照らし合わせることによってウイルスを発見する方法が一般的です。新種ウイルスに対応するためには常に最新の定義ファイルを利用しなければなりません。定義ファイルは各ワクチンソフトメーカーのサイトでダウンロードできます。また、最近のワクチンソフトは自動で最新の定義ファイルをダウンロードするものもあります。

もどる